| 投稿者名: 竹村直美
令和7年3月9日、神奈川県歯科保健総合センター501.502会議室にて令和6年度オーラルアプライアンスセミナーが開催された。令和4年度まではスポーツマウスガードセミナーアドバンスコースだった講習会を昨年度から講義の範囲を広げて、オーラルアプライアンスセミナーとして開催している。今回も睡眠時無呼吸症候群(OSAS)や顎関節症についてなど広い範囲の講義そしてオーラルアプライアンスの製作デモンストレーションと長時間にわたるセミナーとなった。
まずは睡眠時無呼吸症候群(OSAS)の概要から私たち歯科医師が製作できるオーラルアプライアンス(OA)の診療への取り入れ方、OAの効果などについて嶋村理事長が講義した。
その後、村松常務理事から各口腔内装置の製作法と題し、マルチレイヤ―タイプのマウスガードの製作法、睡眠時無呼吸症候群(OSAS)のオーラルアプライアンス(OA)の咬合採得の仕方、製作法についての講義があった。
午後からは品川副理事長により、スポーツと顎関節症についての講義があり、一般の診療にもスポーツ習慣について問診することの必要性が説かれた。また新たに導入されたマウスガードの保険請求の仕方などが説明された。
その後、口腔内装置製作のデモンストレーションへと移行。マルチレイヤータイプのマウスガードとOSASのOA製作のデモが行われた。本来であればこのあとは実習として希望受講者に多少体験していただくくらいのつもりだったが、受講者数が少なかったことと受講者の皆さんが本当に熱心だったこともあり、模型を持参した方のOSASのOAを咬合採得を含めて最後まで製作することになってしまった(!)。受講者の方々はインストラクターのデモや指導に熱心に聞き入り、鋭い質問を投げかけ、充実したセミナーとなった。
今回のセミナーでは先月23日に行われたベーシックセミナーに引き続き、遠く仙台(!)から参加してくださった技工士の方、スポーツハイジニストの習得を目指している衛生士の方、実際に歯科医院のスポーツマウスガードを数多く製作している衛生士の方、ご自身もOSASのOAを使用している歯科医の方など多岐にわたる受講者の方々に参加していただきました。次回はセミナーのアナウンスの仕方、準備、講義内容などを再度検討し、さらに充実したセミナーになるようにしていきたいと思います。
私たちのセミナーが受講者皆様の今後のお仕事に少しでも役立てればうれしいと思います。