| 投稿者名: 竹村直美
2024年7月21日日曜日、千葉県リソルの森にて近代5種競技、2024年第2回記録会が行われました。今回は男女シニアとU17ということで総勢26名の参加。馬術、オブスタクルを除き、水泳+フェンシング+レーザーランで行われました。
相変わらずの暑さの中での開催となり、私たち医科学チームも万全の態勢で臨みました。常にWBGT測定器を身に着け、WBGT31℃を越えた段階で大会本部に注意喚起を行いました。幸い水泳会場ではWBGT30.5℃、フェンシング会場ではWBGT29.1℃と「危険」の域には達していませんでした。
とはいえ、フェンシング競技においては選手たちは全身を包むウェアにマスクを身に着けており、暑くないはずがありません。スポーツ医学の報告にもフェンシング競技は熱中症になりやすいことが言われています。私たち医療スタッフも氷や経口補水液などを用意して待機していました。ただ、選手は自分の体調管理は自分でするもの。各自で冷却用の氷の準備、氷嚢や冷却グッズ、飲料水、栄養補給の食料を用意してもらわなくてはいけません。遠征や試合ではスタッフがいないこともあり、選手として成長するには自己管理が大切であることも学んでいただきたいと思います。
午後のレーザーランは日陰のない炎天下で行われ、WBGT35℃まで上がっており最大の注意が必要となりました。このことを大会実行委員長に報告し、クールダウンのための10分間の追加休憩時間を取ってもらうことができました。
とはいえ、このよう状況下での長距離ランは過酷です。数人の選手が熱中症を疑う症状を訴え、処置をしました。幸い軽度の症状だったので身体冷却や補水を行ない、予後の説明を行って終了となりました。
かなり過酷な状況下での記録会となりましたが、大会が今後もこのような状況で行われる限り、選手の皆さんは自己管理と体力アップをして対処してもらうほかありません。他の競技に関しても地球温暖化(!?)に伴い夏季のスポーツに関しては暑熱順化と熱中症対策の知識をもって臨んでほしいと思います!!