オリンピックボランティアに参加してきました!(第3弾 ボランティア)

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とうとうパラリンピックも閉幕となりました。パラリンピックは人間の無限の可能性と多様性への理解で私に多くの感動を与えてくれました。確かに今回のオリンピック、パラリンピックは完全な形ではなくその開催も賛否あるでしょう。しかしアスリートの方たちが私たちに見せてくれた姿と与えてくれた感動は大きいものだと思います。

 

今回はオリンピックボランティアについて書きたいと思います。オリンピックボランティアにはいろいろな種類があります。一般の方が応募できるのがシティボランティアとフィールドボランティアです。このボランティアの方たちは延期もあったため2年前から総合研修やオンライン研修、ボランティア体験(実習?)など準備を重ねていました。自衛隊、警察、消防の方たちも大会の安全や支援のため参加されていました。それぞれの競技の専門家の審判員や競技委員の方たち、そして私たちのようなメディカルスタッフ。TVなどで目にしたところでは開会式、閉会式を盛り上げたパフォーマーの人たち、選手を誘導したりメダル授与に携わる方たち。目に見えないところでは会場設営、整備などのお仕事(一部は賃金が発生するバイトもあったようです)や、選手たちを会場に送迎するバスの運転手さんやそれを手配するコーディネーターの人たちなどなど・・・。本当にものすごい数のボランティアのお力で大会が成り立っているのがわかりました。

 

大阪から派遣された警察
自衛隊員による国旗掲揚

今回の近代五種競技は東京スタジアムと武蔵野の森スポーツプラザで行われましたが、この会場は数日前までラグビーの会場として使われていました。それを多くのスタッフとボランティアで近代五種の会場に作り変えました。

まだピッチの名残があります
プールができてきました
プールと馬場ができてきました
何の袋を運んでいるのかと思ったら
空気を入れるとこの通り!

報道では海外からの観客の受け入れがなくなったり、市内に設けられるはずだったパブリックビューイングもなくなったため多くのシティボランティアが辞退したようです。会場担当のフィールドボランティアも無観客開催となったため、観客の誘導や対応の仕事がなくなり他の仕事に回ることになったようです。そのため言葉は悪いですが会場はボランティアの方たちであふれていました。廊下には数メートルごとに、曲がり角には2~3人ずつボランティアの方がいました。ボランティアの出欠をとったりボランティアたちに食事を提供するためのボランティア、ボランティアを束ねるためのボランティアの方がいました。そして休憩時間には競技の応援。がらんとした観客席にボランティアの青い洋服の方たちが座っている映像がTVでも流れたと思います。もちろんボランティアの仕事は大切でその休憩時間にですが、会場にはいれて,競技をまじかで観られ応援できたことはラッキーと言えると思います。

またボランティア一人当たりにポロシャツ3枚、ズボン2枚、長袖ジャケット1枚、靴下4足、帽子、ポシェット、靴などが貸与されます。一人のボランティアのためにこれだけの備品を用意する経費と労力は大変なものだろうと心配してしまうのは主婦の考えでしょうか?またボランティア用に用意された多くの食事が廃棄されたり、備品のマスクが廃棄されていたという報道を見聞きするとボランティアの意義やあり方について考えなければならないと思いました。

ボランティア装備

余談ですが医療テントにいたときに外国人選手のスタッフからIs there someone who can speaks English ?と尋ねられました。恐る恐るI can speak English a littre.と答えました。彼は何とかテープが欲しいと言っています。でも何テープなのか何のためのテープなのか聞き取れません。やっとテーピングのためのキネシオテープのようなものを探していることがわかり、彼に届けることができました。オリンピックなので当然ですが選手たちや帯同スタッフはほとんどが外国の人。共通の言語は英語になります。ボランティアに応募したときは英会話をもっと勉強しておこうと意気込んでいましたが、一年の延期ともしかしたら開催見送りかもしれないという流れですっかり勉強をさぼっていました(言い訳です)やはり英語をもっとしっかり勉強しておけばよかったと思ったひと場面でした。

外国からの審判員
観客席から応援する外国スタッフ

今回、近代五種競技のメディカルボランティアとして東京オリンピックに少しでも関われたことは私にとって大きな経験になりました。私自身はあまり役には立たなかったかもしれませんが、オリンピックという大きなイベントに参加させていただき、その裏側を垣間見れたことで今後オリンピックや大会を観るときにその裏側で支えている多くのスタッフやボランティアの方々のことに思いをはせることができると思います。

2024のパリオリンピック、パラリンピックはどうか選手も観客もスタッフ、ボランティアもみんなが盛り上がれる大会になりますように!

GO TO PARIS!!

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