| 投稿者名: 竹村直美
令和7年11月11日から16日(日)愛知県安城市にて近代五種競技のアジア選手権大会が開催された。巷ではデフリンピックが盛り上がっていたがこちらもアジア限定とはいえ、国際大会。参加国22か国。日本からはパリオリンピック銀メダリストの佐藤大宗選手を始め男女8名の選手が出場した。
今回の大会は予選、準決勝が行われ、男女各18名が決勝に進出するという長期戦。日本選手は全員が決勝進出を果たし、男子佐藤選手が3位食い込んだ。このブログでも何度か紹介したが、近代五種競技はフェンシング、水泳、レーザーラン、オブスタクルという競技を一人で一日でこなすという過酷なものである。

私は今回12日から14日の3日間、医療スタッフとして参加させていただいた。今回の大会は来年同じ会場で行われるアジア大会の前哨戦ということで、私たちスタッフも来年に向けての準備大会という位置づけで臨んでいた。今までオリンピックを含め何回も近代五種競技の医療スタッフとして参加させていただいたが、今回は一番大変な大会という感じであった。参加者はアジア各国のトップアスリートということであるが、国による格差が大きかった。予選大会では水泳でターンができない選手、途中で足をついて失格になる選手、オブスタクル競技をやったことのない選手などがいて、けがのリスクがとても高い状況だった。(幸い救急搬送に至るような大きな事故もなくホッとしている)また各国によるサポート体制もまちまちで、日本、中国、韓国のようにチームスタッフとしてトレーナーが帯同しているチームもあれば、医薬品はじめテーピングなどの用意もない国もあった。その上、言葉の壁、文化の違いもありこちらがベストと思う処置とは違う方法を求められることもしばしばであった。
特にオブスタクル競技においては手の豆がつぶれて出血する選手が多く、感染予防の観点からも個人的にはルールの見直しが必要であると思っている。(現在のルールでは手袋などの防護品は使用できず、テーピングの仕方も統一されているとはいいがたい。またその後に行われる水泳競技では普通のテーピングは許容されていないのでそのたびに救護室に駆け込んでくる選手も多かった)
とにもかくにもスタッフが足りない!今回はボランティアスタッフの皆様の活躍で何とか大会を運営することができたが、来年のアジア大会はさらに大きな大会となるためオリンピックレベルの運営体制が必要になる。スタッフ、ボランティアの増員が急務である。医療スタッフに関しては今回は地元の消防署の救急の方、自衛隊の方が参加してくださって何とか乗り切ることができたが、手が足りない場面もたびたびあった。
皆様の参加、ご協力をお願いします!!
最後に今回の大会では安城市のご協力もあり地元の小学生が応援に駆けつけてくれた。小学生の皆さんには世界のアスリートを生で見るという貴重な体験になったと思うし、参加した選手も多くの声援を受けうれしかったと思う。特に日本選手が出てくると大きな声援が起こり、大会が盛り上がった。(近代五種競技はマイナー競技なので全日本大会、ワールドカップでもほとんど観客がいないのが当たり前になっています)

