2年ぶりのマウスガードベーシックセミナー開催!

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2年ぶりに外出制限がなくなった、ゴールデンウィーク初日の4月29日。これまた2年ぶりにやっと開催にこぎつけた、SHP.Dentかながわ主催のマウスガードベーシックセミナーが神奈川県歯科医師会館で開催された。

参加者は11名と少ないが、久しぶりの認定講習会とあって、遠く大分、東北からいらした受講生もいて何とか充実した講習会になるようにとSHPメンバーにも気合がはいった。

受付時には出席者全員、健康調査票の提出、体温チェックなど感染対策を行った。会場は受講者の席を指定させていただき、密にならないように充分な間隔をとりながらの開催となった。

朝9時30分過ぎ、SHP.Dentかながわの理事長の嶋村からの開会あいさつから始まり、「講義Ⅰスポーツ外傷予防総論ーマウスガードの予防効果ー」、「講義Ⅱカスタムメイドマウスガードの製作の基本」、「講義Ⅲカスタムメイドマウスガード製作の実際ーシングルレイヤーの習得ー」と午前中2時間以上の座学となった。

 

私は講義Ⅰを担当させていただいたが、スポーツ歯科医学の歴史から法的裏付け、スポーツ歯科医学の目的、顔面頭蓋におけるスポーツ外傷とスポーツマウスガードの予防効果・・・と内容が多岐にわたり、スライド枚数は100枚近くなってしまった。この内容を受講生の方々にわかりやすく、興味をもって聞いていただくにはどうしたらよいか!?毎日スライド(パワーポイント)と格闘していた。結局45分の持ち時間を大きく超えてしまい、次の講師の嶋村先生、辻村先生にはご迷惑をおかけしてしまったが、お2人とも講義は慣れたものなので、上手に時間調整していただき、次の実習へとつなげることができた。

 

セミナー会場の様子

午前中の実習はスプリットキャストモデル模型の製作に移った。受講生11名に対しインストラクターは10名とほぼマンツーマンの内容の濃い実習。3つの班に分けての実習となった。受講生は歯科医師、技工士、衛生士であるが石膏、咬合器の扱いに慣れている、技工士さんたちは早々に作業を終え、ほかの人たちもインストラクターの指導を受けて作業を終え、昼食となった。

午後は実際に吸引型成型機を使ってのシングルレイヤーマウスガードの製作となった。ワックスバイトによる咬合採得、厚さ3mmのシート圧接、ヒートカッターを用いての外形線にそったカッティング、辺縁形態修正、咬合調整などインストラクターのアドバイスを受けたり、ワンポイントのヒントを伝授されたりしてマウスガードが出来上がっていった。受講者自身の口腔模型で製作しているので、出来上がったマウスガードを実際に装着して、その着け心地を試したり、どう調整したら良いかを試すこともできた。

受講生の方々はやはりスポーツ経験者が多く、その種目もバスケット、野球、競技トランポリンなど多種にわたっていた。その競技により、マウスガードのデザインを変えることも必要で、実際その競技の動きをして着け心地を試したり、しゃべりやすさを試したり、装着者の気持ちになることも経験した。

最後に嶋村から「講義Ⅳ様々な口腔内装置」として、まとめの話があった。

その後、一人一人に理事長から修了証が手渡され、一日の講習会が無事に終了した。

 

因みに昼食は日本一売れているという、横浜名物シュウマイ弁当が振舞われ、遠方からの出席者に好評であった。

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