2022冬季オリンピックがついに開幕!

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2020東京オリンピック・パラリンピックが終わって半年。あっという間に2022北京冬季オリンピックが開幕しました。まだまだ新型コロナのパンデミックが収まらぬ中での開催です。選手やスタッフの感染がちらほらきこえてきていますが、今までの努力を発揮するためにも感染、けがに注意して、本番に臨んでほしいと思います。

冬季オリンピックの種目でもマウスガードを装着してほしい種目はたくさんあります。しかしアイスホッケーを除いては, 格闘系の種目やコンタクトスポーツが少ないこともあって、マウスガードの着用が義務になっている種目はありません。アイスホッケーにおいても、国内では35歳以下の選手、国際的にはU20のカテゴリーが義務ということで、全員が装着しなければならないというわけではありません。またカスタムメイドのマウスガード(歯科医師が一人一人の歯の模型をとって歯科医師または歯科技工士が作成するもの)が推奨されていますが、色は単色で透明、肌色、白色以外のものと規定があります。これは試合会場などで選手が装着していることがすぐにチェックできるようにということと、アイスホッケーの場合、氷上で落とした時に見つけやすいようにということだそうです。

アイスホッケーでは歯の外傷が頻発し、日本のクラブチームにおける歯科外傷経験率は56.8%にも及ぶというデータもあります。防具の一部として適合の良いマウスガードを正しく装着して安全に素晴らしいプレイを披露してくれることを楽しみにしています。

それ以外の競技でも外傷予防という観点から考えれば、スキー特にジャンプやフリースタイルなどの空中からの着地を伴う競技は、着地時の衝撃緩和にマウスガードが必要。それに相当するスノーボード競技もしかり。あっ、でもアルペンのGS競技などもあのスピードで突っ込んでいったら口腔外傷どころではないし脳震盪も起こりえる。スピードスケートや衝突の多いショートトラック競技も危ない。リュージュなどのそり競技もスピードが半端ないので転倒したときの外傷は予防したほうがいい。

やっぱりどの競技もマウスガードはしていた方がいい。

選手のみなさん、マウスガードを装着してください!!

ところで開会式の前日、スキーモーグル競技の予選が行われていてTVで観戦。女子は川村選手と星野選手、男子は原選手と杉本選手がみごと一発の予選通過。他の4選手は2次予選にまわりました。

原大智選手は2018平昌オリンピックでこの競技、銅メダルを獲得した実力者。その後はプロの競輪選手として2足のわらじを履いている選手です。その原選手が予選通過後のTVインタビューに応えています。よどみない受け答え、発音。!!!。口元には黒いマウスガードを付けたままです。よく「マウスガードを付けているとしゃべりにくい、息苦しい」という選手がいますが、しっかり適合したマウスガードでは全く問題ないようです。とっても嬉しくなりました!!

今回の北京オリンピック。競技の成績やメダルの数だけでなく、どんな競技の誰がどんなマウスガードを付けて競技を行っているのかも注目したいと思います。

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