| 投稿者名: 竹村直美
このブログで以前ご紹介しましたが、(公)神奈川県歯科医師会(以降 県歯会と略)がバスケットボールBリーグの横浜ビー・コルセアーズと川崎ブレイブサンダースとオフィシャルパートナー契約を結び、令和2年12月9日、令和3年3月24日に行われた横浜ビー・コルセアーズ対川崎ブレイブサンダースの試合のメインスポンサーとなりました。それから県歯と横浜ビー・コルセアーズのつながりが出来、県歯会の依頼により、横浜ビー・コルセアーズの選手にスポーツマウスガードを提供すべくSHP.Dentかながわの活動が開始されました。まだ猛暑が続いていた8月26日、横浜ビー・コルセアーズの合宿先に近いSHP会員の歯科医院にて6人の選手たちの口腔内審査とマウスガード製作のための型どりをしました。
事前のアンケートに続き、口腔内のチェックをしました。さすがにプロのアスリート!ほとんどの方は虫歯もなく健康な口腔環境となっていましたが、中には磨き残しや虫歯がある方もいました。アスリートの口腔衛生状態は普通の方より悪いことが多いという報告もあります。練習や試合、遠征と忙しく時間がないということもあるでしょうが、“”アスリートは身体が資本!“”。特に口は栄養摂取に欠かせないばかりか、かみしめや身体のバランスにも関係しています。定期的な歯科検診と治療をお願いしました。選手の方々からも多くの質問をもらい、親知らずの問題、歯並び(かなりの凸凹の方も見受けられました)について助言しました。バスケットのプレー中の外傷については、以前前歯を折ったり、欠けたという方が数名いて、マウスガードの重要性も話しました。
マウスガードを過去に使っていた、もしくは現在使っているという選手もいましたが皆さん、発音のしずらさや呼吸の困難さに悩んでいました。今回提供するマウスガードはSHP.Dentかながわの技工士さんが製作しますので、以前のものより快適なものになると思います。
9月9日平塚総合体育館にて練習終了後、完成したマウスガードをセットしました。歯の圧迫感や歯茎に当たるところがある方は微調整をしましたが、皆さんすんなりと入れることが出来ました。あとは慣れもありますので、練習の時筋トレの時いろいろな場面で使ってもらい、その使い心地、発音や呼吸の状況などをレポートしてもらうことになっています。今回のマウスガード提供においては初めから2個のマウスガードをお渡しするということにしていました。というのは個人個人でお口の状況も好みも違います。どんなにマウスガードが外傷予防に効果があるといってもアスリートのパフォーマンスを下げてはいけません。とにかくその人が使いやすいもの、使い心地の良いものを提供することを目指しています。そのため一つ目は標準タイプのもの、2つ目はそれぞれの選手の要望を取り入れ、より良いものを提供するという計画になっています。
後日、9月9日に型どりをした選手へのマウスガード提供とすでにマウスガードをお渡しした選手たちの感想を聞いて、調整を行なったり、2個目のマウスガードの製作の参考にしていきます。私たち歯科医師も歯科技工士もどんな感想が聞けるか楽しみです。
今後、Bリーグでマウスガードを付けた横浜ビー・コルセアーズの選手たちが安全にそしてよりアグレッシブにプレーする姿を見ることができると期待しています!!(ただし、Bリーグの規定でマウスガードは透明のものしか許可されていませんので目をこらしてみてくださいね)
GO B-CORSAIRS!!