| 投稿者名: 竹村直美
5月12日日曜日、神奈川県歯科保健総合センターにて、歯科医師奉仕団とわれわれSHP.Dentかながわの共催で日本赤十字主催救急法基礎講習会が行われました。各地区の歯科医師会から18名、歯科医師赤十字奉仕団から8名、SHPから8名の総勢34名が参加しました。
まずは座学から。
講師の先生のお話の前に、昨年神奈川県歯科医師野球大会で発生した救急事案について実際に立ち合い、救命活動をおこなった先生方の経験談をお聞きすることができました。日ごろから救急法講習会を受講し、知識をお持ちの先生でも実際の現場では勝手が違い、焦ったり戸惑うことも多いことが語られました。とはいえまずは知識と実技の経験を積むことがやはり大切なことなので、受講者の皆さんも気合を入れて講習会に臨まれたことと思います。
講師の先生からは赤十字の歴史から始まり、傷病者の手当の基本、一次救命処置(BLS)の基本と内容1時間ほ学び、後は実技でということで、机から離れての講義となりました。
フロアに移動し、回復体位の取り方、講師の先生がたによる実技講習。その後3~4人ずつのグループに分かれマネキンを使っての一次救命措置の標準実技を学びました。メンバーそれぞれが役割を交代しながら何度も実技を繰り返し、はじめはぎこちなかったり、恐る恐る小声でやっていた先生も(失礼!)だんだん自信を持ってBLSを行なえるようになってきました。とはいえ疲れます!!講習を受講された方はご存じかもしれませんが、心肺蘇生を何回も行うのはかなりの重労働です。人の命を助けようとしているのですから当たり前ですがクーラーの効いた部屋でも汗だくでした。
最後は試験です。一連の標準実技を講師の先生の前で行い、評価していただきます。皆さん緊張して、おどおどしてしまう人(失礼!)、今までできていた手順を間違えてしまう人(失礼!!)もいました。この年になってもテストとなると緊張するものです。けれども実際の現場ではもっと緊張すると思えば、良い経験になりました。
実技も終わり、やっと一息つけると思いきや、今度は筆記試験です。講義、実技で習ったことを10問選択式でまたテスト。「簡単なテストなので皆さん100点取りましょう」と優しく語る講師の先生も怖く見えてしまうのはやはり学生時代の名残でしょうか?
一応皆さん合格点をいただき、最後に受講証と赤十字ベーシックライフサポーターの認定証をいただき、講習会が終わりました。
人として目の前に困っている人がいれば助けてあげたいと思うのは当然です。ましてや医療に携わる者としては、正しい知識と手技をもって「救命の連鎖」がつながるようにしたいものです。そのためのよい講習会になったと思います。